多様化する研修

今朝の日経新聞の記事に研修が多様化している、との記事が出ていました。
新しいと思った点をまとめてみます。

 

①年度ごとの画一的な研修ではなく、単位制を導入。社員は自分の進みたいキャリアに応じて、研修を選ぶべる。(三井住友ファイナンス&リース社)

②社内の技術者が講師になって、自社の専門技術を講義する。(コニカミノルタ)

③中高校に社員が出向き、出前授業を行うという研修を始めた。(同社)

①は、単位と共に自分のスキルアップが目に見えていきますね。客観的な評価がしやすいし、自分自身のキャリアを考える機会が増えるのではないでしょうか。

この制度を利用した人は、現場で実際に学んだ内容を活用し、手ごたえを感じているようです。
いつもほんとに思います。
同じ内容の研修を実施しても、出席している人のモチベーションで研修の成果は180度変わる。
学びたいと思っている人は、何が起きてても学び、「場」に良い影響を及ぼす。

学びたくないと思っている人は、自らが学ばないばかりか、他者の学びまで妨げてしまう。

同社のこの制度、自分で選ぶ段階でモチベーションが高いわけですから、
それだけで研修は半分成功したと言えると思います。

 

一方のコニカミノルタ社。
この制度を考えた方々はよく勉強されているなあ、と思いました。

人間は自分の知識やスキルを他者に伝えるプロセスを通じて、さらにレベルアップすると言われています。 
 <学びの段階>

  1.知る 

  2.わかる

  3.行う

  4.続ける

  5.できる

  6.教える

  7.本当にわかる

 

たいていは、5の「できる」状態になったら満足して終わるのですが、

その先を求めているのです。

実際にこの制度に参加した人は「臨機応変に話すことが必要だと感じた」「相手の立場で話さないと伝わらない」と言う感想を述べていらっしゃいます。
また、これまでは「無理」と即答していたが、その先にいる人のことを考えられるようになったとも。
今日の記事では、研修の中身というよりも提供の仕方の変化に焦点が当たっていましたが、
得られる効果はおおいにあるということですよね。

しっかりと頭に入れて、様々な工夫をこらしていきたいと思います。

学びの段階については、以前から文章化したいと思ってましたので、またアップします。